ミネコです。
最近、タロットやオラクルカードデッキのコレクターと化しつつあります。
オリジナリティーのあるデッキのほとんどが独自の解説書を備えていますが、これ全部読みこなすのって結構大変じゃないですか?
私は以前の職場で翻訳を担当していたので、英語アレルギーはそれほどないのですが、小冊子とはいえ、一冊の解説書を読んで理解するのにはそれなりの時間がかかります。
クラウドワーカーのようなマッチングサイト(外注ワーカーを探すサイト)を利用して、セミプロ/プロに依頼する方法もあります。
しかし、出来たら無料、もしくは安価で翻訳したい…
そう思って、SNS等のネット情報をもとに、自分でも実践してみた結果を以下にまとめました。
ミネコ流解説書翻訳のメリットとデメリット
はじめにこのやり方で解説書翻訳を行うメリットとデメリットを知っておいてください。
デメリット
・ツールに100%お任せは不可能
無料ツールを使っているので、ボタンをポチポチ押すだけで簡単に完璧な日本語翻訳ができるということはあり得ません。というか、例え有料の翻訳ツールを使ったとしても、完全お任せの自動翻訳は無理だと思ってください。
英語からドイツ語、英語からスペイン語のような似た言語形態ならいざ知らず、英語と日本語は文法が全く違いますので、機械翻訳にも限界があります。
・多少の英語力は必要
前述のように、ツールに100%お任せが出来ないため、出来上がった翻訳文をざっと読み、意味が通じないところは英文をチェックして、正しい定義が使われていなければ修正する…という作業が必須となります。
ですので、英語力ゼロで英語アレルギーがバリバリの方は実践できないのでごめんなさい。ただ、基本中学校レベルの英語の知識があれば、オンライン辞書ツールを使って何とかできるはずです。
・有料アプリで文字起こしした方がスムーズ
デジタル文字を簡単にテキスト化するアプリCamScannerというものがあります。これを使えば、スマホで撮影するだけで文字をテキストに変換してくれます。とても便利なのですが、残念ながらこの機能は有料です。ここでは完全無料でやろうとしているので、ちょっとだけ手間がかかります。
メリット
・自分でゼロから翻訳するよりも10倍は楽
多少作業が必要となるとはいえ、初めからすべてを翻訳するよりも作業量は少ないです。これは事実です。
・すべて無料でできる
ここで紹介しているツールはすべて無料で使用できます。
基本的な解説書(デッキ添付小冊子)翻訳の流れ
0.準備A:スマホにアプリ「Googleドライブ」をインストール
スマホで撮影した写真をスムーズにPCに送るため、「Googleドライブ」をインストールして、ログインしてください。
すでにGoogleアカウントを持ち、スマホで使っているのであれば、ログインはワンクリックでできると思います。
私は以前、写真をメールでPCに送っていたのですが、この方法を導入してからメールで送っていた自分がバカに思えるほど作業が簡単になりました。
0.準備B:スマホにアプリ「CamScanner」をインストール
文書の撮影をする際に、画質を高め、読み取りやすくしてくれる「CamScanner」を利用します。

1.翻訳したいページを「CamScanner」で撮影
こちらの「Shamanic Healing Oracle Cards」の解説書を例に挙げてみていきましょう。
「CamScanner」を開いて、翻訳したいページを撮影します。
撮影して画像が表示されたら右下の矢印をクリック。
次の画面で「白黒」というフィルターを選びます。
これで画像の編集は終わりです。
次に画像をPCに送る作業に入ります。右下のチェックマークをクリック。
2.撮影した画像を「Googleドライブ」にアップロード
再度画像をクリックして選択し、右下の「・・・」というアイコンを選びます。
次の画面で「アップロード」を選択。
ここでアップロード先を選べるので、「Googleドライブ」を選択してください。

ファイル形式を尋ねられるので、JPGファイルを選択。
右上の「ここにアップロード」をクリック。

では、次の作業はPCで行います。
3.PCを開いて、Googleドライブにアクセスする。
PCを開いて、Goodleドライブにアクセスします。
右上の「ドライブを使う」をクリック。
ドライブを開くと、先ほどアップロードした画像が表示されます。
4.アップロードされた画像ファイルをGoogleドキュメントで開く。
次にこの画像に映っている文章をテキスト化します。
画像の上でマウスを右クリックして、「アプリで開く」>「Googleドキュメント」を選択。
Googleドキュメントが開きます。
まずは画像が表示されますので、下にスクロールしてください。
画像の下に、文章がテキスト化されています。
初回時はかなり感動すると思います!
5.(必要に応じて)英文テキストの微調整
さて、基本的にはテキスト化された英文をGoogle翻訳で翻訳していくのですが、その前に英文がきちんと認識されているかを確認しましょう。
特別なフォントを利用していた場合、アルファベットが間違って認識されてしまうケースがあります。
また、不必要な改行が入っているケースもあります。
どちらの場合も、誤訳の原因となりますので、目視でわかる限り、直しておきましょう。
こちらが最初の段階の英文です。
スペルミスがあった場合、文字の下に赤や青で波線が表示されますが、ここでは特にスペルミスはないみたいですね。
ただ、二か所ほど不必要な改行が入っています。(赤色の矢印の部分です。)
修正したのが以下のものです。
6.Google翻訳で自動翻訳
では、いよいよ英文を翻訳していきます。
Googⅼe翻訳を開いてください。
左側の欄に、英文テキストをコピペします。数秒後、右側の欄に日本語の訳文が表示されます。
7.翻訳文微調整
Google翻訳は無料で使用できる極めて有能な翻訳ツールではありますが…文脈に沿って適切な定義を当てはめる機能まではありません。ですので、この後は、翻訳文を読み、意味の通じない部分を修正する作業に入ります。
まずは、自動翻訳で上がってきた翻訳文を読み、日本語で意味が通じない部分に関しては、英語を確認します。
必ず辞書を使ってください。
以下のオンライン辞書を推奨します。
おススメ!無料で使えるオンライン辞書
語彙がとても多く、特に英語初心者が間違えやすい「イディオム(慣用句)」が豊富なので翻訳には必須のツールです。
いくら語彙の多い英和辞書を使っても、細かいニュアンスがつかめないことがあります。そういう時は英英で調べると、意味がより明確に理解できます。
「英語だけ」「難しい」と敬遠せずに使ってみてください。
これもまた英英辞書です。定義が説明的で独特なのですが、理解しやすい辞書だと思います。
では、実際の翻訳文で見てみましょう。
ちょっと不自然な日本語ですが、意味は取れると思います。
ただし最後の「真実から身を隠すことは、後でレッスンを強化することしかできません。」の意味がよくわかりませんね。
こちらの本文を見てみましょう。
Hiding from the truth can only intensify the lesson later on.
「lessonの定義が違うのではないか?」とあたりをつけました。定義を調べてみましょう。
上記の6、
「教訓、戒め」が当てはまりそうだと判断します。
さらに英英辞書(ロングマン)も引いていみましょう。
something that provides experience or information that you can learn from and use
あなたが学び、使うことができる経験や情報を提供してくれる何か
文脈上、「教訓、戒め」の定義が合いそうですね!
そうなると、
Hiding from the truth can only intensify the lesson later on. の訳は、
「真実から身を隠すことは、後でレッスンを強化することしかできません。」
「真実から目をそらしても、後になってより手厳しい教訓を経験することになります。」
みたいな感じに直すことが出来ます。
以上、無料ツールを使って英語解説書をスキャンし、日本語訳する手順を解説しました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!